テニスマガジンの記事
テニスマガジンの記事で、道上先生が書かれていた内容が非常に感銘したので、忘備録としてここに書きます。
特集内容としては、脱・手打ちだったのですが、最後に書かれていた以下の文は常に心に留めておかないとな、と思いました。
「木を見て森を見ず」ではダメ!
全体から部分へ、部分から統合へ。
これが正しい指導。
一部のパーツだけを意識して、何度も繰り返し練習をするあまり、特定の筋肉や関節に負担をかけ、怪我を引き起こしてしまう、と言ったことを見聞します。
これは指導する側に問題があります。
選手を指導する場合には、「木を見て森を見ず」ではダメだと言うことです。
選手には個性があり、基本は同じですが、同じプレーは二度とは存在しません。その選手の持つ動きというのは、個性を含めた選手特有のものとして構成されているからです。
その選手の動きをより良い方向へ導きたいと思うのであれば、まずはその選手のストロークやサービスなどの動きの全体像をしっかりと把握しておく必要があります。
そして、テニスのようにスイング動作が非常に短く、バネ的要素を持つような運動では、あるパーツのパフォーマンスが次のパーツに大きく影響する、つまり身体各部の相互作用が強いので、あるパーツを取り出して指導する時にはよっぽどの配慮が必要です。
ある選手に通用した指導が、そのまま別の選手に通用するとは限りません。今日行った指導がうまくいったからと言って、次の日に同じ様に成功するとは限りません。
指導者は常に試行錯誤しながら、その選手に適した指導法、指導の仕方、アドバイスを提供できるようにしておく事が大切です。
合理的な技術指導というのは、
全体から部分へ、部分から統合へ
というのが原則です。