ジュニアの子のポイントの考え方について
前回に身体のスピードとボールのスピードのバランスが大事、という話を書きました。
身体のスピードは本人が分からないので、コーチが注意深く観察することは凄く大切だと思います。
それとともに最近はポイントの取り方についても話をたくさんしています。
ジュニア達にとっては、プロの試合を見ていても自分の試合の分析をさせても、綺麗なポイントパターンで取れた(取られた)ポイントしか覚えていない事が多いです。
「あそこでちゃんと決められなかった。」
「あそこでフォアを上手く決められた。」
などなど。
確かにそういうポイントも大事ですが、そうではないアンフォーズドエラーで終わったポイントやただつないで終わったポイントもたくさんあります。
と言うか、いわゆる泥臭い取り方で取ったポイントはゲームの7割位はあるのでは?と思っています。
ショットスピードにこだわる、いわゆるカッコつけてるテニスをする子は、こういうポイントに目を向けません。
ゲームの3割程度しかないポイントの取り方で一喜一憂してしまう事が多いのです。
そのポイントが3割から4割になったら「調子が良い」と感じ、3割が2割になったら「今日はダメだ」と感じてしまうのです。
その他のポイントの方がはるかに多いのにも関わらずです!
もちろんそのポイントがゲームの流れを左右する様な大事なポイントの場合もありますが、大抵の場合はそう言うジュニア選手は流れを意識していません。
自分のプレイに夢中になってしまい、相手の状況なんかは見えていない事がほとんどです。
泥臭いポイントを増やす。
そうしたゲームの土台があって、綺麗なポイントパターンの攻め方が生きてくる。
僕はそう思っています。