Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

気づきについて

同じ練習をしていても、技術習得に差が出るのは何故でしょうか?
もちろん神経系の教育が進んでいるかどうか?や体格や経験などもあると思います。

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ただ、実際のレッスンの現場で痛感するのは、「本番(試合)の事を考えて取り組んでいるかどうか?」だと思います。
言い方を変えると、「アウトプットを考えてインプットをしようとしているか?」とも言えるでしょう。

ドリルのための練習をしていて、本番である試合との関わりを考えられないと、やはりその練習は本番では使えないものになってしまいます。

いかにゲームでのシチュエーションをイメージさせてあげられるか?は全てのコーチが心がけていますが、受け手である選手側にその準備が出来ていないと、効果が半減します。

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逆にゲームを意識すると、普通の(?)練習をしていても、自分で気づく事が出来る様になります。
今までの練習の見方が変わる瞬間が必ずあります。

そうすると、Aという練習とBと言う練習の二つをしていても、気づく選手は「Aから見たB」と「Bから見たA」との関わり方やつながりを見つけます。
すると、四つの練習をやっているのと同じ事になりますよね。
だから、凡人と天才の差よりは、天才と天才の差の方が大きいわけです(笑)。

よく練習の質を上げるといいますが、二つの練習で四つの練習分が出来ることは、質を上げる事になると思います。
また練習をやりきるということは、こういうつながりを気づくまでやる、ということにもなると思います。

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「選手が飽きるからたくさんのドリルをやる」それも一つの方法だと思いますが
、少ない練習を掘り下げる事を疎かにすると選手の気づきを得られず、自分の発想がない選手になりがちになります。

両方のバランスを上手く取って行くことが、効果的な練習方法なんでしょうね。

またそういったゲームの意識を養うには、実際に試合に出て負けてきて課題を持つことや、ライバルの成長を見て危機感を感じる事が必要だと思います。

子供達にも本番の雰囲気を見ることは、長時間のミーティングや練習よりも遥かに凄い価値がある。
今、九州では男子プロの試合がありません。
ジュニアの全国大会も、中牟田杯のみ。
ITFの試合も全くありません。

関西にいる子供達が恵まれているなぁ、と本当に実感しました。
それでも、見に行かないジュニアはたくさんいましたが、やはり見に行ける範囲で色んなLevelの試合を見せておくことは必要ですね。
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