Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

ビジョン54を読んで印象に残ったこと。

ビジョン54を読了しました。

最後のコーチとは?の章が良かったので、自分自身の忘備録を兼ねてシェアしたいと思います。

少し長いですが(笑)。

それは「ガーデンメタファー」と呼ばれる考え方です。
ガーデンメタファーとは、
選手は庭に咲く花。早咲きもあれば遅咲きもある。

というものです。



選手を指導する時には、その選手の個性を尊重する。

色んなタイプの選手がいるが誰が優秀でと言うことではなく、その選手に"合っている"指導を行う事が大切です。

私はよくガーデンメタファーの話をします。庭を比喩的に言ったものですが、選手達は庭に咲く花で、コーチはその花を育てる庭師と言う事です。花を美しく咲かせるかどうかはコーチの腕にかかっています。

花々にはそれぞれに特徴があります。

ある花は太陽の光をたくさん当てなければ枯れてしまい、またある花は日陰に置いた方がスクスク成長します。

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あるいは水をたくさん欲しがる花、あまり水やりをしない方がいい花もあります。

最初は凄く成長が遅いけれど時期が来ると、あっという間に大きくなる花もあれば、同じペースで徐々に成長する花もあります。
それらの特徴を見極めて日の光を当て、水や肥料をやり、大きく育てて大輪の花を咲かせるのが我々の役目なのです。


そうした庭の花々を選手に置き換えて考えるのがガーデンメタファー。

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同じ事を教えても吸収する速度は人によって違います。もちろん好みも違えば、やり方も違う。だから全員に一つのメソッドを押し付けても意味がありません。
選手達には競技の楽しさを損なわない、自分に合った方法で上達していってもらいたいと思っています。



個性に合った指導は煩雑になって難しいのでは?と思われるかもしれません。

しかしチームがどんな目的をもってどの方向に進もうとしているのか?

その点さえ明確になっていれば、決して難しい事ではありません。

もう一つは競技を通して人間的に成長すると言う目的があります。これら二つの目標を達成する為にそれぞれが一番良い方法を取る様にします。

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以前福井烈さんの講演を聞きに行った時に、余りに厳しい高校の練習に逃げ出したくなかったか?と言う質問に、福井烈さんは「一度も無い」と言い切りました。

その理由を聞かれて「目標があったから。」と答えておられました。コーチと選手と保護者が一つのチームとして共通の目的を持つことは本当に必要です。

それが選手と言う花を咲かせる大事な要素だと思います。

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また結果に固執せずに過程を重視する。と言う僕が一番大切にしている事もハッキリとビジョン54には書いてありました。

本当に大事だと思います。

心に刻んで精進したいと思います!

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