矛盾があると認める事
今回はテニスに全く関係ないブログです。
一部はあるかな?
とにかく今回は全くの個人的な意見であり、かなりの長文なので、読むのに覚悟が必要なのは初めに述べておきます。
アーネストも開設して三年を過ぎ、様々な事がありました。
新しい選手が来てくれたり、来てくれた選手がレベルアップしたり、と言ったこともあります。
それだけではなく逆にアーネストを辞めていったり、元の所属に戻ったり、残念ながらテニスを辞めてしまう子もいました。
もちろん卒業した子もいますので、今アーネストに来ていない子が全てそうだとは思いません。
それについてどうこう言うつもりではなく、そう言った出会いや別れなどと言う事があるたびに、自分の中で色々と思考と葛藤があります。
そしてその中には、全く逆の事をどちらに向けばいいのか?と迷う事が数多くあって、その矛盾自体に対して最近よく考える、と言う話なんです。
例えば
「生活する為に稼げる様にアカデミーを運営する」と言う事と、
「選手としての子供達の成長を応援したい」と言う事は、
現場ではなかなか両立する事が難しいと思います。
1人1人をしっかり見ようとすれば、自ずと少人数制にしておきたい。
かと言って、単価を上げると週に何回も来てほしいですけれども難しくなる。
もちろんお金を持っている家庭の子供を優先的に見れば解決しますが、そうではない家庭の場合でもめちゃくちゃ選手が戦ってくれる子なら、何とかして応援したいとはコーチとして思うものです。
こう言った時に、立ち上げた時の理念と言ったものが非常に大事だと痛感します。
ブレずに突き進むのか?
方向性の調整を行うのか?
「夢を持つ事」と
「現実を直視する事」との矛盾を感じるのです。
別にこう言った運営の事だけでなく、
例えばテニスでも「攻撃的に行く為にチャレンジしろ」と言うのと「ミスをしない様に安定したプレイをしろ」と言うのは、子供達にとっては凄く矛盾した事に聞こえると思います。
もちろん状況判断なども含まれるので、出来るだけ何故チャレンジか?何故ステディに行くのか?を説明するようには心がけてはいるのですが…。
そんな事を考えているうちに、そもそも生命って矛盾を抱えているのではないか?などと思いついてみたり。
「個として生存していく」事と、「種として繁栄していく」事は全く矛盾する事があります。
「個としての生存」は利己的になるべきだろうし、「種としての繁栄」は利他的にならざるを得ない。
テニスの選手でも「自分が!」とアピール出来る気持ちの強さがないといけないが、「周りに気を使えない」選手は応援出来ない。
「最終的に勝てばいい」には落ち着きたくないですし。
会社の中でも自分の地位向上が必ずしも会社の利益をイコールではない事が多い。
別の例としては、生きていく為には、例えば筋トレをして筋細胞を破壊する事で新しく強い筋肉を獲得出来る。
つまり「細胞が死んで入れ替わった方が、身体を健康的に保つことができる」と言うメカニズムです。
これを種の繁栄と見た場合、「我々が死んで、次の世代に入れ替わっていく事が、人類と言う種を健康的に保つことができる」と言えます。
様々なSFものでも、個体が不老長寿になったとして、それが倫理的にもよろしくないと言う描写は数多あります。
老害と言う言葉は嫌いですが、いつか入れ替わる事が健康的であると言う事は誰もが考えるのではないでしょうか?
そうした時に自分と言う個から見て、「いったい自分1人の命と多くの同種の命は、どちらに価値があると言えるのだろうか?」と言う全く矛盾めいた問いが考えられてくるのです。
論理的に明確な答えがあったとしても、自分の主観的な考えてが入ってくる事で、更なる矛盾を生むこともあると思います。
なので、誰に聞いても違う答えがあって当たり前だとも思います。
話がだいぶややこしくなって来ましたが、ここ最近は別に「病んでいる」とか「思い悩んでいる」とかではなく、こう言う
矛盾と言うのはどちらかと選ぶものなのか?
両立するものなのか?
と言った事を考え続けている、と言う話なだけなのです。
多分そんなに明確な答えは無いとは思います。
ただ、ファスティンガーの「認知的不協和」の様に、主観的に見過ぎて主観と事実の認識に矛盾が出ると、事実の認識の方を変更してしまうと言った、俗に言う「偏見」と言うもの近い事にも気をつけなければいけないなぁ、と思っています。
そう言った事を考えながら、他人の矛盾点を探して話をしたり、それに対する自分の意見の矛盾を感じたりする事が、それこそ健全な考えに至るのかな?とも思ったり。
かなり思いつきで書いた内容なので、読みにくいし帰結点もない内容なのですが、あくまでも僕個人の忘備録として残しておきたいと言う事と、これについての様々な意見を聞いてみたいと思ったので、エントリしてみました。
ここまで読んでくださった方は本当にありがとうございます。
サラッと流して「何言うとんねん、とりあえず働け」で終わる話なので、あまり気になさらないで下さい。
じゃ、今日もレッスン頑張ろ。