Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

シングルスの配球練習について

つい先日全国選抜ジュニア大分予選が行われました。

しばらく試合を見に行けていなかったので、久しぶりにゆっくりとジュニアの試合を見ました。

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少し気がついた事を忘備録として。

先ず一つは、「果たしてこの子達は、本当に打ちたいところに打っているのだろうか?」と言う事です。

「打ちたい所」ではなく「打ちやすい所」にしか打っていないのではないか?
打ちたい所と言う目的がハッキリしていないまま、打ちやすい所に打ちやすい打ち方で打っているのでは?と思いました。

つまり狙って打っていない。

勝ちたいのなら、相手がいない所、つまりオープンコートを最優先して狙うのがセオリーです。
もちろんそのオープンコートも、選手によっては複数見つけられるでしょう。
しかしオープンコートに打つには当たり前ですが来た方と違う所へコントロールしなければなりません。
来た方へ返す方が簡単で、しかも当たりの強さを実感出来ます。

つまり…

何も考えずにただ強い球を打って、早くポイントを決めたい。

もしくは…

ミスしたくない。

と言う事だけを考えると、来た方へ返すのが多くなります。
真ん中どうしでやたら打ち合ったり、打てもしないハードヒットをラインギリギリに打ち続けて満足気に「頑張った」と言った顔をして、負けて帰ってきます(苦笑)。

狙う所が分からないのか、狙っていないのか理解に苦しみますが、正直にコーチである自分の力不足を痛感しました。
「伝わっていない」と感じました。

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創造性や自由度を殺すつもりは無いのですが、それを表現するtoolはやはり必要だと考えています。

また、toolが増えたり強化出来れば、どんどん戦術や戦略も変わっていきます。
戦略や戦術で必要だから、toolを取得すると言う道もあるとは思いますが、toolを取得する技術練習の過程で、戦略を同時に指導する事は可能だと思っています。

逆に戦略や戦術を指導するオープンスキルの過程で技術指導をしても、正直伝わらないのではないでしょうか??

現代のテニスでは弱点がある事は致命的になりかねません。
技術もトレーニングと同じく全面性の法則があると思います(もちろん使用頻度による優先順位はありますが)。

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そしてオープンスキルをメインに自分の打ちやすい所ばかりでゲームを作って、ある程度の結果が出てしまうと、ジュニア達からは変えようとはしない。

技術練習によるtoolの取得には、時間がかかり結果が出るのが遅いです。
必要性を信じ、我慢をして課題に取り組む姿勢が、その後伸びていくテニスの土台となると思います。

オープンスキルメインで練習してきた子供たちと、課題を持って我慢して技術練習やクローズスキルに取り組む子供たちとの差が、ハッキリ見えた気がした日でした。

もちろんオープンスキルが悪いと言っているのではありません。
要はバランスです。

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フィジカルだけでもテクニカルだけでもダメなように、バランスを取れた練習が自信を持った試合の準備になるのではないでしょうか??

深く反省して、肝に銘じてレッスンしたいと思います。

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