ラリーの難しさについて
- 予測
- 認知
- 判断
- 反応
「予測」
ボールのスピードや回転や弾道を見て、落下地点とバウンドを予測する。
機械のように正確に予測出来なくても、ある程度の予測はないと、ショットできる場所に行くのが遅れてしまう。
「認知」
予測した落下地点に、実際落ちたかどうか?を認知する。
もしそこに誤差があるのなら、修正をしなければいけない。
しかし認知能力が低いと、自分の予測の思い込みだけで動くので、イレギュラーや今まで打ったことのないボールやサーフェスへの対応が出来ないとも言える。
「判断」
予測と認知で分かった落下地点に対して、どこにどう動いたら良いか?と言う判断をする。
これは一つの方法だけではない。
例えば深いループボールに対しても、
下がって対応するのか?
ハーフバウンドで処理するのか?
前に入ってノーバウンドで打つのか?
ここがプレースタイルを決めると言ってもいいかもしれません。
選択肢が多いので判断とも言えますが、決断とも言えます。
「反応」
そして反応です。
判断した結果に対して動き出す。
判断した瞬間に動き出せる態勢を作っておくことも大事でしょう。
これだけ難しい事を一気に行うのですから、テニスの習得には本当に時間はかかります。
なので、ラケットを持たずにトレーニングなどで各要素のトレーニングをしておく事は非常に意味があることだと思います。コーディネーショントレーニングを、ただ子供達を遊ばせるだけに使うかどうかはコーチの腕です。
また、どれかの要素を省いたドリルやラリーをする事で、各要素の習熟度を上げると言う方法もありますね。
例えば予測の要らないドリル(ボールの落下地点が決まっている球出しなど)や、判断の要らないドリル(ボールの落下地点によってコースが決められているラリーなど)をキチンとアイデアを伝えて実践させるのは、とても良い練習になると思います。
もちろん何でもありのオープンスキルとのバランスも大事ですが。
何れにせよ、楽しみながらも注意深く子供達の反応を観察する事を、怠りなくやらないとな、と思いました。