Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

動き出しについて

テニスでボールを打つ時には、正しいポジションに正しいタイミングで正しいリズムで、しかも正しいバランスで打たないといけません。

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ラケットの面が10°ズレるだけでも、ベースラインからベースラインに打てば、6〜7mもの誤差が出てしまいます。

その為には「正しく動き出す」事が早いかどうか?と言う問題があります。
現代から未来のテニスは益々早く(速くではない)ボールを打たないといけない世界に入ってきています。
動き出しの早さは時間的に余裕を作る事にもつながります。

動き出すまでには、4段階の過程を経なければいけません。

①予測
②認知
③判断
④反応

です。

「こんなボールが来るのではないか?」と言う予測をして、「やはりこんなボールが来た」と言う認知をします。
そして「そのボールを打つ為にこう動けば良い(もしくはここに打てば良い)」と言う判断をして、身体が反応します。

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対してコーチは、「その選手が何故動き出しが遅いのか??」を見極めてアドバイスをしなければなりません。

方法としてはどれか一つを課題にしたドリルをしたり、どれか一つを「しなくても良い」ドリルをしたり。

例えば球出しのドリルをして予測を無くす。
例えば打つコースを指定して判断を少なくする。

などなど。

そしてこの4段階がスムーズに自動的に行われる様にコンディションを作っていくことが調整練習ではないでしょうか??

それを「この選手はコーディネーションが悪い」の一言で済まさず、才能では無く能力として身に付けられることだとコーチも選手も信じて取り組む事が大事だと思います。
 
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もちろん「勘が良い子」と言うのはどの世界にもいて、そう言う子には良いタイミングでいい課題を与え、良い環境を用意する事で伸びていきます。

しかし僕達コーチの役目は「選手が出来ない能力をどう伸ばす為に指導するか?」コーチングではないかと思います。

以前小浦先生にボソッと「最近のコーチは選手のせいにしすぎやねん」と言われたことがあります。
そのままの意味にもとれますが、僕には「コーチ自身の指導への勉強が足らん」と言われて檄を飛ばされている様に感じました。

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自戒し、これからも奢ることなく勉強や自身のトレーニングを続けていきたいと思います。

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