スタンスについて
海外の環境では、ハードコートのせいか、空気のせいか、ボールはかなり弾みます。
しかも185cm越え位の身長の選手が肩より上の打点から、ギャーギャー言いながらボール潰して打ってきます。
そうした時に身長が低い日本人として、
「肩より上の打点でしっかり打てる」というのは、非常に大事なキーになってきます。
いわゆるエッグボールと呼ばれる伸びのある跳ねるボールには、打点の高いボールを打つフィジカルや技術は、必要不可欠となってきました。日本でも、ITFを回るジュニアが増えてきて、国内Levelでも必要な技術になりつつあると思います。
将来的にそこで戦う場合には、いくつかテニスを始めた低年齢の時に押さえて欲しいポイントがあります。
その中の一つにスタンスがあります。
低年齢の時に打点を腰の高さに指導してしまうと、横に踏み込んでも打てる打ち方になります。
特にバックハンドストロークは、横に踏み込む癖をつけると、打点が横になり高さの変化にも対応しづらくなります。
現状ではセミオープンを推奨します。
但し、多少オープンやクローズになってしまうことはあると思いますが、軸足をしっかり決める意識をつけないと全てクローズになって横に引っ張る打ち方になり、バックハンドのストレートも打てなくなります。
一旦身体にその癖を入れてしまうと、動作改善するのには、凄く時間ぎかかります。
高い打点を打つためのタイミングなどもそうです。大事なポイントで打点を落とす癖がついてしまうのです。
成長というのは、無意識で出来る事が増える事だと思います。
海外や上のLevelで戦う為に当たり前にしておねばならない技術が、身につけるのが遅くなるのは非常にもったいない。
そう言う意味で、小学生の間のバックハンドストロークのスタンスは、かなり気をつけて矯正します。