Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

フェイスアップ

先日テニスマガジンの記事を書きましたが、同じ号を流し読みしてた時にある記事に目が止まりました。
それは金子英樹プロのイベントクリニックの記事で、これからのジュニアに大事なテクニックを四つ紹介されていました。

記事の内容も面白く、楽しく読ませていただきました。

その中でフェイスアップという名前でバックハンドストロークの技術説明がされていました。
テイクバックの時にラケットの打球面を少し上に向けて引く、というものです。
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そして、このままの面でスピンを打つと言うものでした。
普通はフェイスが上を向くとスライス回転しかイメージしないものですが、上を向けた面で捕らえる事でスピンをかけることにはいくつかのメリットがあります。

一つは、左手首が自然な形でインパクトを向かえられるので、左手の感覚を覚えられやすい。
両手打ちバックハンドは左手の感覚と言われてますが、なかなか身につけるのは難しいです。また右手の使い方も必要なんですが、これも覚えやすい。
この感覚を覚える事は、バックハンドの習得には必要ですよね。

二つには、スイングスピードを上げにくいことをカバー出来ると言う事があります。
良く誤解されがちですが、両手打ちはラケットを支えるのは強いのですが、スイングスピードは意外と上がらないんです。フォアと違い、ヘッドスピードを上げにくいんですね。
なので、伏せた面から起こして行くフォアと同じ面の使い方では、試合で緊張して「置きにいった」時にネットミスが出てしまいます。
しかしフェイスアップではそれが防げるので、実用しやすいと言えます。

色々とメリットはありますが、実は片手打ちバックハンドにも使えます。
手首の形をキープするのが片手打ちでは重要なのですが、それがやりやすい面もあります。

プロでも面を伏せてフォアードスイングをするタイプはパワープレイヤーが多いように感じます。
セレナは代表的ですね。
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この技術じたいは以前から知っていましたし、実際僕も指導していましたが今回記事を読んで見直してみようと思いました。
ラケットには色んな使い方があり、一つに捕らわれるのではいけないなぁと思いました。

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