Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

ゆっくり打てる事の重要性

だいたいブログが月一になって来ました(笑)。月初めに書く様にしていますが、気が向けばもっと書きたいなとも思っています。

 

今月プレイヤーズクラスでは、ゆっくり打つ事をテーマに様々な内容を考えて練習をする予定です。

ゆっくりと言ってもボールをゆっくりにするのではなく、スイングをスローモーションで打つと言う事です。

 

小浦先生に教えていただいたんですが、これをやると様々な内容が思いついて、ドリルをしながらアドバイスがたくさん出てきます。

 

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最初は球出しでサービスライン付近から打ってもらいます。

ルールは身体の使い方はハードヒットする時と同じで打つ事。

動きを省略はせずに、しっかりと足を踏ん張って、肩甲骨と股関節も使って、ゆっくり打つ。

一気に使ってゆっくり打ってもベースラインまでちゃんとボールが飛ぶヒッティングポイントがあります。そこで当てているかどうか?を感じて欲しいのです。

 

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実際やってもらうと、ボールがベースラインまで届かない(届かないからループボールにするのは無しです)、酷い選手になるとラケットの真ん中にさえ当たらない。

 

テイクバックからインパクトまでの距離はハードヒットと同じくしっかり引いてもらうので、スイングスピードが遅くなった分テイクバックをかなり早くしなければなりません。

二度引きやテイクバックのタイミングが遅れている選手は、このドリルは上手く対応出来ません。

 

インパクトの面を分かっていても、その面になる所で打っていないと、これもまたベースラインまで届かない。ヒッティングポイントが間違っていても、ある程度のレベルなら面は作れます。でもそれでは質の落ちたボールになるので飛ばなくなると思います。

 

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また良くあるのが、スイングスピードを遅くしてもフットワークは遅くする必要はありません。

むしろ速くならないと間に合いません。

しかし「スロー」にするとフットワークが、あからさまにスイングに引っ張られて遅くなります。これが出来ないと、相手のオフェンスボールをしっかり深く打ってニュートラルなラリーに戻す事が出来ません。

 

ただ「スイングをスローモーションに」と言う条件しか付けていないのですが、実際ベースラインからベースラインへ球出しで打ってもらうと、今度は打点をかなり落としたストロークになります。

前述した様に、フットワークやタイミングまで遅くなってしまうせいでしょう。

 

またこの条件でラリーをすると、相手のボールが遅いのに振り遅れたり、オープンスタンスで打ったり、真ん中でヒット出来なくなったりします。

時間があるので、実際はフットワークの良い練習になる筈が、逆にフットワークが動かなくなる。

 

子供達に「良いボールってどんなボール?」と聞くと、「速いボール!」と言います。

でも実際良い選手のボールは、ゆっくりに見えてもネット越してから伸びてくる様な感じがするものです。

そうしたゆっくりでも質の良いボールを考えて欲しくて、今年いっぱいくらいは様々なドリルをやりたいと思います。

 

もちろんそれをする為の必要な技術や身体の使い方は、その度に指導していかねばなりません。

 

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「学ぶ事を止める時には、教える事をやめなければいけない」

 

新潟長岡市で行われているスポーツコーチャーズネット長岡の、暗黙知の講義で西原先生から教わった言葉です。

個人的にはかなり響きました。

 

選手が試合に負ける事は、コーチも選手も本当に悔しいです。

でもちゃんとコーチの指導について来てくれた選手が負けたのならば、その負けはコーチの責任です。勝ったら選手のおかげ、負けたらコーチの責任。

 

もちろん全ての試合を勝つのは難しいですし、春のシーズンを勝つために今は我慢の時だとは理解していますが、試合に出る選手はもっと悔しいと思います。

少しでも選手達が成長出来るサポートを正しく出来る様に、自分自身がもっと勉強を続けなければいけないと思います。

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