Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

バリエーションから考えること。

ショットのバリエーションは無数にあります。
クロスのコースだけ一つとっても、
ショートクロス
ミドルクロス
ロングクロス
と三つありますし、それに高さや回転やスピードを合わせれば、かなりの数になります。

練習の時にいったいどれだけのバリエーションを使おうとしているでしょうか?
同じショットを繰り返すのは、自分も楽なんですが相手も楽なんです。
しかしテニスの場合は何か変化をする時が一番ミスをしやすい状況だと言えます。
つまり「ミスをせずにバリエーションを加えて相手のバランスを崩す事が出来る。」様になるのが、練習の目的の一つであるはずです。

しかし、自分のミスが出るからなのか、ただ単純に楽だからなのか、バリエーションを自分から意識して使うジュニアは非常に少ないと思います。

実際に強制的にバリエーションをつけるドリルをすると、かなりの疲労感があります。これが実際の試合感になるのではないでしょうか?

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前回のAllOutの話をすると、何故か体力的に追い込むことしか想像しない人がほとんどです。

しかし、本当の意味で試合を闘うためならば、頭も使わないと!
慣れていないジュニアが頭で考えると、確実に身体の動きが悪くなります。
それでは試合に勝てません。
試合の状況で必要なバリエーションを選ぶという事をキッチリ練習でやっておくのが、大事なのではないでしょうか?
そのための体力であり技術でありメンタルであるはず。

ただのクロスラリーを試合を考えてフットワークを使い、しっかり構えて、バリエーションをつける、それだけでフラフラになる位の練習になるはず。
それ以上の試合のための練習なんてないのではないでしょうか?

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以前僕が教えていた高校は、大阪で公立高校では一番でした。
私立にあと一つ勝てば全国という所まででした。
しかし練習コートは一面だけでした。
部員20人がほぼ同じドリルをこなしていたので、一旦コートから抜けると次までかなり待たねばなりません。なので、本人達は入った時にいかにミスをしないか?といかに試合の練習をするか?を必死になってやっていました。

この場合は部活という環境もあったのは間違いないですが、結局こういうメンタルで練習に挑むことで高校からテニスを始めた初心者の子も、本戦選手になれたのだと思います。

本当の意味でのAllOutを練習でやるのは、めちゃくちゃ難しい。しかもそれを続ける事はもっと難しい。
でもそれを求めて行くことが大事なんだと思います。

試合中にテレビで見た、ナダルの手が忘れられません。
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