二つのインパクトについて。

最近注意して見ているのは、テニスにおける二つのインパクトがキチンとタイミング良く行われているか？です。

では、二つのインパクトとは何でしょうか？

一つはボールとストリングスのインパクトです。一般に言われるインパクトですね。

もう一つは、小浦先生の造語かもしれませんが、「ボディインパクト」と言われるものです。股関節や肩甲骨を使って一番力の入るタイミングの事ですね。

このボディインパクトとボールのインパクトがタイミング良く合っているか？は非常に重要なポイントです。

フォームは凄くイイし、身体能力も高い。しかしリズム系が苦手だったり遅かったりすると、この二つのインパクトのタイミングがずれてしまいます。

その結果何だかタイミングの合わないチグハグなショットになってしまうのです。

見た目は充分出来ているので、本人の神経系を教育して、タイミングの概念を教えてあげないといけません。

しかし、フォームや身体能力はあるのでそこそこはショットとしては入ってしまいます。なので、本人には自覚しにくい部分ではあります。

正確に「はい！今！」というのが教えにくいというのもありますし、相手のボールによって毎回違います。

どれだけ正しいタイミングを意識して練習するか？

それを考えるとめちゃくちゃ精神的にタフにならないと…。

今迄1時間出来た練習が30分しかもたなくなるかもしれません。

でも、それが練習でAll Outすると言う事だと思います。

ヒントは最初の構えがパワーポジションとしてしっかり出来ているか？が重要です。

もちろんこれだけでタイミングが良くなるとは限りませんが、これが出来ていなければタイミングは取れません。

誰だって集中した何かを追いかける状態は、似通ってくるものです。

先ずは目に見えるインパクトではなく、ボディインパクトは何なのか？を理解することがスタートですね。

全てをジュニアに教えるのは難しいかもしれないですが、コーチ側が理解して指導しているかどうか？は重要です。