Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

試合中のミスについて

試合前になると、特にジュニアに限らずかなりナーバスになる選手がいます。
自分のミスを気にし過ぎて、練習すればするほど不機嫌になり、「こんなんで試合出ても意味ない」とか言いだす。

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実は今見てるジュニアもこう言う子が多く、ゲームが進んで後半になればなるほど、本人のテンションは落ちていくと言うパターンが多いですね。
実際試合でもリードしてからひっくり返される展開が多く、本人もただ「弱気になった」とかしか言わないです。

「その場面で弱気になったから、次の試合では強気で行く」とかは試合後の結果論としてのアドバイスであって、あまり効果がないような気がします。
もちろんそう言ったアドバイスが必要な選手もいるとは思います。

今回僕が言い続けているのは、
「ミスをしたことに対して、分析するのは結構だけど、それに感情をくっけるな。」
と言って練習試合をしています。

人間の記憶は感情を伴った物が覚えやすい物です。
だから嫌いな社会の年号覚えよりも、ONE PIECEの登場人物の方が良く覚えてる(笑)。

彼らは今まで「ミスをするな」と言う事を中心に、キツく言われ続けて来ました。それ自体は悪い事ではないとは思いますが、その結果のみを指摘される事が多い為か、ミスに対して凄く感情的になります。

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サービスエースとった後にダブルフォルトしたら、ダブルフォルトしか覚えていない。
つまりミスをした記憶ばかり試合に溜め込んでる状態になっています。
その結果大事なポイントで悪いポイントのイメージしか出てこなくなっています。
「これ、さっきみたいにミスしたらどうしよう??」
しかしミスをしたポイントはもう終わった過去の事で、どれだけ悔やんでもやり直しは効かない事を知らなければなりません。

やはり強い選手は、大事なポイントでしっかり自分が納得して攻めてポイントを取りに来ます。
それが出来ていないのは、練習時のこう言った感情コントロールが出来ていない(練習していない)事が原因だと思っています。

なので、今はミスに対して感情を切り離すことをずーっと言い続けてます。
分析はいい。次に対して対策を考えるのは重要。
しかし、それに感情をくっつけるな!

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逆に自分が良いプレイをしたポイント(得意なパターンで攻め切れた等)の時は、しっかり喜ぶべき。
そして良いプレイをした記憶を溜め込んで、大事なポイントでそのイメージで攻めていけるように
自分の得意なパターンやショットで攻めれば、もしポイントが取られたとしても納得出来ます。もちろん相手のその日の調子も考えますが。

しかし苦手なパターンや弱気になったテニスで大事なポイントを取られると、その後のゲームにも響きます。
その結果ひっくり返される展開になるのです。

過去は終わった事で変えようがありません。
未来は誰にも分かりません。頼りに出来る物や当てに出来る物はないのです。
だったら試合中は頭を出来るだけクリアーにして、今何をすべきか?に集中すべきです。

実はいろんな所で聞くこう言った事が、テニスの試合でも重要です。
逆に言うとテニスを通じて、こう言った事を覚えて行くことが必要なのではないでしょうか?
だから試合は結果よりも過程にこだわるべきです。

自分でもついつい結果ばかりを見てしまいがちになるので、自戒の意味をこめて…。

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