タフさについて
錦織圭選手が決勝でリタイアという形で負けました。
ファーストをナダル相手に取って、チャンスがあっただけに残念です。
テニスと言うスポーツは、ミドルパワーの動きを瞬間的に、しかも継続してやらねばなりません。
気持ちも身体もタフではないと勝ち続けられないな、と思いました。
以前、スピードスケートの清水宏保選手のインタビューでありましたが、
「生理的限界より、精神的限界の方が必ず先に来る。なので、精神的限界を先ず超えないと自分の限界を超えた実力を身につけることは出来ない。」
生物として生命の危険を避ける為に、身体の限界より精神的限界が先に来るのは、有る意味当たり前と言えます。
この意味から言えば、タフな選手と言うのはスタートとして精神的限界を越えようとする選手ではないでしょうか?
そして精神的限界を自力で越えるのは、かなり難しい。
その為にトレーナーやコーチが必要だと言えます。
選手本人が限界を越えようとする意思が有ることがタフな選手の第一歩です。
選手本人が、自分が目指したいレベルの高さを理解して、そこで勝ち続ける為の実力を感じて、練習に挑む。
本人の意志力で鍛えることが、最も正しいと思います。
コーチがうるさく言うから、親がうるさく言うから、では続きません。
それを本人が理解する事が重要なのです。
つまりタフな選手とは、理解力のある選手だとも言えるのではないでしょうか?
本人が腹落ちして挑戦する。
育てる、育成すると言うのは、そう言う選手に出会いたいからだろうなぁと思います。