「テニスを好きな子」と「テニスをするのが好きな子」
先日ある人と話していた時に話題になったことですが、日本語の取り方にもよると思いますが、「テニスを好きな子」と「テニスをするのが好きな子」とは違うよね、と言う話になりました。
テニスをするのが好きな子は、コートの上ではもちろん一生懸命にやるしそれは素晴らしいことなんだけれども…。
テニスの情報に対して鈍感です。
プロ選手の事を驚くほど知らなかったり、ラケットやシューズやランキングや…。
要するにテニスに関する事には、自分に関係ないもののように無関心なんです。
で、将来の夢はテニス選手って言ってしまう。
知らないから言えるのかもしれませんが、やはり何事も順序だてて考えないと目的に遠回りになります。
自分が今どのレベルにいるのか?
自分が行きたいレベルはどこなのか?
その為にはどんな努力が必要なのか?
今は錦織ブームなので、テレビでも盛んに取り上げられているはずなのですが、それさえも知らない。
逆算をするのではなく、積み立てていけばいつか届くと思っている。
逆にテニスを好きな子はそう言ったテニスに関する情報に敏感で、常にアンテナをはっています。
ただ余り良くない所は、ランキングを知り過ぎて「あの子はシードだから勝てない」などと、決めつけてしまったり、ミーハーな所に注目してしまいがちで、表面的な選手の真似をしてしまう事ですね。
ラケットをよく投げるのもこのタイプと言えるかも知れません。
どちらも一長一短です。
どちらが良いとは言えないのですが、それなりにコーチ側が対処していかないといけないと思います。
情報がない子には、こちらから発信して興味をひく事を繰り返したり。
わざとレッスンの中でもたくさん情報を聞いてみたり。
逆の情報に敏感なタイプには、正しい情報を伝えたり…。
ただ技術や目の前のテニスゲームの事だけではなく、ジュニア選手とは基本的には10年近く付き合う事を考えているので、そう言った面も指導が必要ではないかな?と思いました。
教えると言うより育てる、と言った所でしょうか?
まさに「育成」とはよく言った言葉だなぁと思います。