Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

サービスの時の注意点

サービスの時の注意点として、今プレイヤーズクラスで指導しているのは、「顔の向き」です。

 

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年齢が低く、スイングスピードを身体で出さない時期にスピンサービスなどを指導されると、身体の使い方として間違った方向へ進みがちです。

結果として年齢が上がってサービスのスピードが欲しい時に、正しい使い方を出来なくなってしまう事が多くあります。

 

その一つに「顔の向き」があります。

 

最近の個人的な疑問として、スピンやキックサービスの指導はもっと後でも良いのではないか?と思っています。

実際に野球でも、変化球の投球数には中学生になっても制限があると聞きます。

サービスは、300g近く1m弱もあるラケットを振り回して、リズムを自分で作って打つわけですから、相当難しい動作と言えます。

 

ストロークはプレイ&ステイなどで肩より上の打点にならないように指導したりするのに、何故サービスだけキックサービスなどを指導するんでしょう???

その子の技術の成熟や、身体の成長度合いを見ての指導なら良いのですが、10歳や11歳の子に「横向いて膝ついて…」と指導するのは、個人的には余りしたくありません。

ウェイトトレーニングでいうBack Press(肩後部のトレーニングで肩のインピンジメントを引き起こしやすい)や、Head Crasher(上腕三頭筋のトレーニングで上腕三頭筋の停止が肘関節をまたいでいるので、肘に負担がかかる)と動きがソックリなんです。 

 

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その結果身体も顔も横向いて打つ事に慣れてしまい、身体が成長した時に正しいサービスが打てず、腰や肩を故障するジュニアは結構多いのではないでしょうか??

 

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ラケットとボールのインパクトはありますが、身体のインパクトに合っていない場合も多く、そう言った子は大抵顔の向きがおかしくなり、首の力も出ない感じになっている事が多いです。

また肩の縦方向のローテーションは、ある程度足が使えないと左右の上下差が出ないので、筋力が足りず上手く下半身を使えない子に指導しても無理が出るだけではないでしょうか?

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そして男子には「将来的に必要だから」と教えますが、たいていの場合女子には教えません。

理由が「筋力的に…」と言われる事が多いです。成長度合いを考えると、小学生のうちの男女の筋力差ってそんなにありますか??

女子の方が成熟度が高いのに、女子には教えないのは、今までの慣習の様なものではないでしょうか?女子にはキックサービスの戦術は必要無いのでしょうか??

 

もちろん戦略的・戦術的に必要なのは分かります。しかしそうやって小学生のうちに間違った使い方を覚えたジュニアが、将来的にビッグサーバーになれるでしょうか??

身長180cmに満たない選手でも190km/hのサービスを打てる時代に、「身長が低いから、将来的にも速いサービスは無理」と大人が決めつけるのはどうなんでしょう??

 

これに関しては色んな指導者の方によって、指導方針がありますので、あくまでも僕の方針です。

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現代テニスでは、ある程度のサービス能力は必要不可欠です。難しい問題ですが、きちんと向き合って取り組みたいと思います。