Earnest Tennis Academyのブログ

大分県のジュニア選手対象のテニスアカデミー!

人体機能について

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先日出版された小浦先生の著書「華麗なる技〜千変万化の術〜第一部」から、僕の感じる所を少しずつ書いて行きたいと思います。

 

人体機能へのアプローチについて、指導に関わる者ならば知りたいと思う部分ではあると思います。

 

よく小浦塾で教えてもらえる内容について聞かれますが、基本的にフォーム(打ち方)を教えるのではないと言う事です。

ラケットのスイングを教えたり、ステップを教えたり…それももちろん重要(!)なのですが、実際過去のトップ選手の打ち方は十人十色で同じ打ち方の選手はいません。

 

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しかし過去の指導としては、トップ選手と同じスイングをすれば、効率的に打てるだろうと言う指導でした。

僕の記憶の中でも、レンドルがトップの時はその特徴的なフォアのテイクバックが話題になりましたし、ベッカーが出てくればジャンプサーブやダイビングボレーが問題になりました。

その他にもサンプラスのサーブのフィニッシュや、アガシのフォアハンド、フェデラーの打点に顔を残す印象のあるものや、ナダルウィンドミルなど…。

 

数え上げればキリがありません。

もちろんこれらの指導が必要ないと言っているわけではありません。

でもこれらは起こっている現象です。

そしてこれらを身につけるために使う人体機能は十人十色ではない、と言う事です。

 

骨や筋肉の数、配置、起始と停止は多少の個人差(質量など)はありますが、全員ほぼ同じです。

つまり違うのは神経系=使い方だと思います。

 

そしてそれは子供達に教えるべき絶対基本であると思います。

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神経系の一番発達するいわゆるゴールデンエイジの時にどれだけ獲得しておくか?

歩き方や走り方に始まり、他のスポーツにもつながる動きであるべきです。

野球の投げ方=サーブ、スマッシュ

空手の突き=ボレー

などなど。

 

色んなスポーツをさせるべきだ」と言いながら、「なぜそうしなければいけないか?」を指導する側は理解をしておくべきだと思うのです。

 

打ち方を教えるのではなく、使い方を教える。

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その為には指導者側も(めんどくさいとは思いますが)勉強が必要なのではないでしょうか?

自分自身もまだまだ勉強不足であり、過去の自分の指導にも思い当たる所があります。

 

「あの時にこうしておけば良かった」「あの選手にこう言うのを知っておいて欲しかった」といまだに思います。

 

こう言う事を後悔と言うのかもしれませんが、個人的にはそれがあるからこそ、コーチとして学ぶ事をやめる時は教える事をやめなければいけないと思います。

コーチングにBest Wayなし

とは言いますが、それを求めて勉強を続けていく事が必要だとは切実に感じます。

 

この本は改めてそれを感じさせて自戒させてくれる本だと思っています。

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